三笠屋の仕事
総手仕事 希釈剤不使用
※2025年3月より、一部修復で使用してます。
黒鐵鍔は仕入れた素材から
三笠屋の規格に合う素材だけを選びます
時にはほぼ廃棄になることもあります
見合う素材がなく製作が止まることもあります
黒鐵鍔は、国内採取の瀬〆漆を塗り
独自技法で硬化させず1〜2ヶ月保存します
皮の状態で錆漆や水目起こしをして
摺り漆を重ねて仕上げます
御胴の下地仕事をそのまま鍔にしました
皮目や生前傷、研ぎ目、摺り目
それらが一枚だけの深い味わいに変わります
メンテナンスは鍔油を手に揉み撫でて下さい
黒鐵鍔は育てる鍔です
どうぞ大切にご愛用くださいまし。

刃紋縁
銘刀御物鶯丸
友成の作刀
三笠屋はこの美しい刃紋から着想を得て
黒鐵鍔の上等な仕事に乱れ刃研ぎを施しています。
不完全の美、美しく均等な縁仕上げをせず
研ぎ付けグラデーションや生地出しをしています。
ここに三笠屋の感性が詰まっています。

若狭磯草塗 諒Asa
揺れる水面を偉大な若狭の先人達は
松葉や貝、色漆に金箔で表現されました。
本来なら平滑に美しく仕上げますが
研ぎも未完、指研ぎで平滑には遠く…
それが三笠屋の答えです。
荒々しくも美しい若狭の海
思いを馳せて